2006年4月11日

朝のミュンヘンは、春の雪。かなり積もりましたが、気温が低くないのですぐにシャーベット状になりました。今週はずっと雪で、復活祭の始まる金曜日までは寒いようです。

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シチリアで40年近く逃亡していたマフィアのボス、ベルナード・プロベンツァーノが、「あの」コルレオーネ村のそばの農家でついに逮捕されました。大ニュースです。一度ドイツのテレビでこのボスについてのドキュメンタリーを見てから、関心を持っていましたが、これほどの大物が捕まらないというのは、じつにシチリアらしい話だなあと思っておりました。イタリアの政権交代の日に、こんな大物ギャングが捕まるというのは、偶然だと思いますが、よくできすぎていませんか?
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セイモア・ハーシュがニューヨーカーでまた米軍のイラン攻撃計画について報道しましたが、アメリカ国防総省が核攻撃も含めて、様々なオプションを研究するのはごく当然のことであり、驚くべきことではありません。むしろイランがこれだけ孤立化しており、過激な発言を繰り返す大統領に指導されているのですから、ブッシュ政権が攻撃計画を検討していないと考える方が、むしろ不自然です。どのオプションを選ぶかを決めるかは大統領の仕事ですが。ボブ・ウッドワードのPlan of attackを今読んでいますが、イラク攻撃を例に取った、戦争計画のプロセスがよくわかります。

ブッシュ政権は、アメリカを完全にイラクの泥沼に落とし込んでしまったようです。撤退すればイラクは内戦で大混乱に陥ることは必至で、今後何年も撤退できないことは間違いありません。